2013年12月8日日曜日

Starbound: 宇宙海賊始めました

 宇宙船の燃料が尽きたために立ち寄ったこの砂漠の星に、日没が刻一刻と迫ろうとしていた。見慣れぬ形をした岩山の向こうに沈む太陽を睨みながら、私は焦り始めていた。この砂漠の夜は、活動するにはあまりに寒く、そこかしこを危険な怪物が徘徊しはじめるためである。早く安全な場所を見つけなくては――と歩調を早めた私は、気がつくと奇妙な谷に迷い込んでいた。見たことのない生き物の死骸がそこかしこに転がり、気がつけばじゃりじゃりと踏みつける地面は、一面人間に似た生き物の頭蓋骨に覆われていた。人一人見ることのないこの寂しい惑星にあって、一体どのような惨事がこの死骸の山を築かせたのだろうか――そんな思考は遠くに見える人工物の明かりによって、唐突に中断された。目を凝らしてみれば、何かの施設のようなものが、丘の上にぽつんと建っている。あそこまで行けば、安全に今夜を越すことが出来るかもしれない――人骨をかき分けて進む私はやがて、朽ちかけた看板に次のような文字を認めることとなった。

「USCM 強制収容所」




 そんなわけで、Starboundのβを始めたしだい。

□Terrariaとどのあたりが変わったか:
・ブロックの採掘が、1マス単位ではなく、3*3マス単位になった。たいへんに快適。
・物理処理の変更。砂ブロックの挙動が大分リアルになった。
・ブロックの硬さの感覚が変わった。硬いブロックは硬く、柔らかいブロックはやわらかく。硬い岩盤を避けて掘っていくバランス。多分。 ・泳げる。たいへんに快適。
・星はそれぞれ一つのバイオームとみなされる。シード値を使って星系が作成され、星系無いの惑星-衛星上を探検することが出来る。
・それぞれの星の地表には、NPCの都市や、ダンジョン、遺跡といった名所がある。地下を掘らずとも、観光しているだけで楽しい。
・アイテム数は実際多い。しかし、感覚としてはクラフティング<探索という印象。謎のアイテムをそこらへんの遺跡からひっぺがして持ってくるのが楽しい。
・クラフティング用のレシピは、レアアイテムである所の青写真を使うことで覚えられる。青写真は、魔法的なスキルを覚えるのにも使われる。
・(多分)HPの上限や、マナの上限を増やすために、ハートや星を集める必要がなくなった。

 ゲームの細かい雰囲気や仕様が大幅に変わっているにも関わらず、プレイヤーが進むべき道はTerrariaとそれほど変わっていない印象。つまり、要所要所でボス戦があり、それをクリアしないことには、ゲームの新しい要素にアクセスすることが出来ない、というものだ。これはちょっと残念な点である。折角沢山の星々を行き来することが出来る仕様になっているのだから、ゲームの展開ももっと複数的であってよかったように思う(β版的感想)。
 星々、とりわけその星に固有の施設はたいへんによく作りこまれており、多分バリエーションも豊富。というか豊富であってほしい。どれだけ沢山のコンテンツが導入されるかによって、評価が大きく変わってくるだろう。






2 件のコメント:

  1. 面白そうですね。惑星ジェネレータで星が量産されるのかと思ってたが、むしろ星ごとの作り込みが面白さを支えている感じだったのか。なるほどです。MODが流行るとよさ気ですね。

    返信削除
  2. 実際星々は量産されているのですが(銀河系は実際広い)、terrariaで言うところのダンジョンに相当するような人工物(みたいなアレ)に対する作り込みが素晴らしいのです。家具もβとは思えないほど多いし。

    返信削除