2013年6月26日水曜日

Company of Heroes2: とりあえず発売された。

私は前作をそれなりに楽しんだし、CoHはRTSの中でも傑出した特徴をもった稀有な作品だと思っているくらいの信者だけれど、さすがに発売直後のごたごたには辟易したし、あまりにも露骨なDLC展開もどうかと思う。すばらしいシリーズなのに本当に残念なことである。


懸案のCommanderのDLC展開は、未確認だが、レベルを上げないとアンロック出来ないCommanderを早期アンロック出来るという仕様に落ち着いたのだろうか。実際、DLC追加のCommanderは、基本的に既存のスキルと兵科のリシャッフルにすぎない。それ故、課金しようがしまいが、そこまでゲームバランスに悪影響を及ぼすとは思えない。

しかし、そうであればこそ、わざわざマイクロトランザクション的な要素を導入したのが惜しい。本来であれば、AoE3のホームタウンのように、スキルと兵科をプレイヤーの側である程度好きに組み合わせることが出来るような仕組みになっていても良かっただろう。

このあいまいさが、気持ち悪さに結びついているのは否めない。結局のところ、どこまでが課金要素で、どこまでが非課金なのかが曖昧になってしまっているのが問題なのだ。今作はPay to Winなのではないか、としばしば批判されるが、その水準にすらないように思える。端的に言うと、ひとつなぎであるべきコンテンツをわざわざ細分化して、値札をつけて売っているのである。商品化された領域と、脱商品化された領域は、明確に分かたれるべきである。そうでないと、他方が一方によって侵食され、作品としての一体性が解体してしまう。





中身としては、キャンペーンをちょっろっと、ToWをそこそこ進めている。キャンペーンは良くも悪くもコールオブデューティー。ToWは特殊ルールつきのスカーミッシュ+(スタクラにあった)チャレンジという印象。これで金をとるのかよ、というくらいのあっさり感はさておき、単発のシナリオの連続で独ソ戦を描く、というのはそんなに悪くないのではないかと思う。


なにはともあれ、発売されてよかった。

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